フルスクラッチのすすめ
NinjaPCRは完全にオープンソースで、誰でもGitHub上のすべてのデータにアクセスできます。必要なパーツリスト(BOM)はこちらです。レーザーカット、金属加工、電子基板の発注と実装といった、多種多様なスキルを一度に経験する教材としても理想的ですが、未経験者が助けなしにすべてを作り上げるのは相当な困難を伴います。NinjaPCRは通常販売している「キット版」(右)の他に、自作のための「メイカー版」(左)があり、ここでその製作手順を詳細にご説明します。より多くの方々がメイカー版NinjaPCRの製作を通じて自作スキルをも手に入れ、他の創造的な活動に応用してくれることを望みます。
キット版とメイカー版の違い
ラッチ・ヒンジ
蓋と本体を接続するラッチとヒンジは、キット版では市販品を使用していますが、東京以外では入手困難です。そのためメイカー版では、レーザーカットされた木材部品で代替しています。
ATX電源に対応
キット版の電源は12V150Wの高出力なもので、AliExpressから購入できますが、送料を含めると高くなってきます。メイカー版ではPCB(電子基板)にATXコネクタを取り付け、コネクタ用の穴がついているメイカー版用のレーザーカットデータを使用することで、廃棄されたPCからでも回収できる、一般的なATX電源ユニットで給電できます。この場合、アダプタを接続するための2種類の部品(DIN4, JACK)は基板上から省略できます。
拡張性
ATXコネクタのすぐ上に拡張用ピンヘッドを実装することができ、USBシリアル変換アダプタ(3.3V)を刺せばArduinoIDEからソフトウェアの書き換えを行ったり、ジャンパピンと併用することでファームウェア自体の更新もできます。
板厚
キット版は5.5mm厚のMDF材を使用していますが、メイカー版は5.0mm厚のデータも用意されているので、どちらか調達しやすい方を使用できます。
自作のメリット
安い(かも)
もし一番の動機がお金でしたら、自作はあまりおすすめしない方法です。例えば私達がUSD100で販売しているチューブホルダを1個だけ自力で作成しようとすると、少なくとも20時間以上のあなたの時間か、USD300以上の外注費が必要となります。USD80の高熱密度蓋ヒーターは探し方と、知識としてUSD0.5で作る試みがあったことをご紹介しますが、熱で破損しやすく、それによって生じた火花で火事が発生しても完全に自己責任で、危険なので私達は試したことがありません。安全な高出力ヒーターを作ろうとすると金型を作成する必要があるので、1個だけの製作はまず不可能です。そのため全体ではキットを購入するより、かえって高くなる可能性もあります。
スキル
コア部品は個別に購入できるので、すべてを自分で作る必要はありません。たとえば木製部品のレーザーカットをお近くのハッカースペースやFabLabなどで自分でやってみるだけで、極めて応用の効く素晴らしい能力を身につけることができたと実感できるはずです。わからない点があれば問い合わせフォームからご連絡いただければ、私達は最大限のお手伝いをします。
自作のデメリット
無保証
キット版には保証がついていますが、メイカー版にはありません。製作によって生じたすべての問題は、ご自身で責任を負って頂く必要があることをご理解ください。
忍耐
最初は、何をやっても思うように動かないと感じるのがあたりまえです。質問を頂いても私達は原因を特定できず、何度もやりなおしたり、根気のいる作業が必要になる可能性があります。過程を楽しみ、失敗に成長を見出しましょう。
次のステップ:調達リスト








